・2月9日(日) 10時〜11時半
・講演会場 ： 港北区区役所 会議室より
・受講会場 ： 日吉地区 6 会場にてオンライン研修
(いきいき会館、日吉本町東町会館、日吉町自治会館、宮前公会堂、箕輪町集会所、
下田町地域ケアプラザ)
・講演内容 ： 「発災時に備えて ～自助について考える～」
・講演者 ：横浜市港北区総務部 総務課 危機管理・地域防災担当係長 新井田 竜平氏（にいだ りゅうへい）
・参加人数 ： 講師 1名 （港北区役所 防災担当）
・参加者 １４５名
日吉地区社会福祉協議会主催の福祉講座を上記内容で開催致しました。
地域防災担当係長 新井田氏を講師にむかえ、「発災時に備えて～自助について考える～」と題し、映像を交えた詳しい資料をもとに具体的な自助の考え方の講義や、災害用トイレの実演、防災備蓄食の試食などが行われました。皆さま、熱心にメモ等を取りながら講義・実演に参加されていました。
最後に質問の時間を設けましたら活発にご質問をいただき、新井田係長よりその場でご回答をいただきました。
下記となります。
１）町会向けに震災を受けた消防関係、一般の人、高齢者からの実際の話を聞くための場を設けてもらいたい
⇒防災キャラバンでやるか。防災講演会でやるかを次年度以降の事業として考えたい。
２）震災後生活再建が大変だと思われるので、制度をアピールしてもらいたい。
⇒区役所が窓口になるのでアピールできるように検討したい。
３）横浜市の防災センターはありますか。
⇒横浜駅から徒歩10分ほどのところに、横浜市消防局が運営する「横浜市民防災センター」があります。
地震シュミレーターで過去の震災や、高層ビルでの長周期振動を体験できるほか、ドラマ調の災害映像を見ることができる
シアターや、VRゴーグルの体験コーナーがあります。
利用料は無料ですので、是非ご利用ください。事前に予約をするとスムーズです。
４）災害にあると3か月後目くらいにお子さんがパニックを起こすらしいが、何かケアする制度はありますか。
⇒心のケアについては災害発生後、横浜市では、被災者のこころのケアを行うため、区役所等に精神保健医療相談窓口を設置
するほか、巡回訪問及び相談活動等を行うこととしています。
また、災害派遣精神医療チーム（DPAT）が被災地外から被災地に派遣されることになり、こころのケアにあたることとなって
います。
５）災害時の防災拠点は小学校になっているが中学校、慶應義塾大学、日大高校と連携はありますか。
⇒地域防災拠点に指定されていない横浜市立の小中学校、県立高校は補充的避難所となっています。
補充的避難所は、拠点が開設できない場合や、拠点の収容能力が超えてしまった場合に開設します。
私立学校は、個別に協定を締結を進めており、慶應大学は補充的避難場所や帰宅困難者の一時滞在施設としてご協力いただく
ことになっています。
日大高校については現時点で協定は締結していませんが、学校側のご意向を確認しながら、調整を進めたいと考えていま
６）能登で大きな地震がありショックを受けた。大都市と地方都市では行政の対応が違うと思うが教えていただきたい。
⇒能登と横浜では、人口や高齢化率、交通事情、建物の耐震化率等が大きく異なりますが、被害状況や被災地に派遣された職員
の意見を参考に７年度の横浜市の予算では防災関係事業の拡充を予定しています。
例えば、これまで拠点の食料の備蓄量は２食１日分（2000食）でしたが、３食３日分（9000食）に拡充するほか、口腔ケア、
身体拭きシート、簡易ベッド、要介護者向けの流動食やきざみ食の新たな備蓄します。
また、昨今、災害対策における「TKB（トイレ、キッチン、ベッド）」の重要性が取りざたされていますが、市では
トイレトレーラーやキッチンカー、簡易ベッドを配備し、発災時に運用するため準備を始めます。
予算に現れていませんが、能登半島地震ではビニールハウスに避難されている方が報道されていました。このように、任意
の避難所に避難されている方々で、特に要援護者などのケアが必要な方々をどう把握し、ケアをしていくかは課題であると
感じています。
皆様ご参加ありがとうございました。
今後も地域の皆様の思いに寄り添い、実りある福祉講座の開催を目指して参ります。
開催にあたり区の関係者の皆様はじめ、自治会・町内会の皆様、民児協の皆様、各会場でご支援・ご協力を頂きました皆様には、深く感謝申し上げます。（日吉社協 事務局長 足立）
